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五畿七道(ごきしちどう)

律令制下での地方区分。五畿(五畿内)は山背(山城)・大倭(大和)・河内・和泉・摂津の畿内5カ国の総称。757年(天平宝字元)和泉国成立以前は四畿であった。七道は東海・東山・北陸・山陰・山陽・南海・西海の各道の総称。諸国は畿内と七道のいずれかに所属していたので,「五畿内七道諸国」は諸国の総称としての意味もあった。諸国全体が四畿七道に区分されて把握される体制が確立したのは,天武朝後期である。律令条文には畿内や諸道を単位として行政官をおく規定はないが,諸道ごとに節度使や観察使などが設置された時期もあり,律令行政の行われた時代を通じてこの区分が維持された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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