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哥老会(かろうかい)

清末から民国初期に活動した秘密結社。天地会の一派で,四川で興り湖南・湖北地方へ広がったといわれる。元来反清復明を主旨とする結社であるが,太平天国の乱には会員が湘軍(しょうぐん)に参加して組織を伸ばしたといわれる。乱後,湘軍が解散されてからは,長江流域一帯の都市や農村に分散して労働者,農民や流民,失業者の間に勢力を伸ばし,賭博(とばく),盗賊,誘拐や密輸などの不法行為を働くものが多かった。彼らには元来政治性が希薄であり,小集団が分散孤立していたため,強力な政治勢力に発展できなかったが,唐才常(とうさいじょう)や黄興(こうこう),孫文などの革命派が哥老会に着目して積極的に働きかけたため,辛亥(しんがい)革命前後の期間には革命勢力としてかなり活躍した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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