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ラインラント

Rheinland 旧プロイセン領ライン州をさすが,現在では広くライン川流域の工業地帯を含めていう。16世紀以来フランスはライン左岸の地をうかがい,ナポレオンがこの地を併合した。ウィーン会議でプロイセン領ライン州が組織され,以後ドイツの中心的工業地帯として発展した。ヴェルサイユ条約では,ライン右岸は非武装地帯,左岸は連合軍の占領下に置かれた。1923年初頭フランスはルール地方を占領しラインラントを独立させようとしたが失敗した。ロカルノ条約はラインラントの非武装を確認し,30年連合軍は撤兵した。しかしナチス政権は36年ラインラント再武装,ロカルノ条約破棄を宣言してここに進駐した。第二次世界大戦後フランスの占領下に置かれたが,ドイツ連邦共和国の成立とともにこれに含まれている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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