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インフォグラフィックで、もういちど読む山川世界史 Vol.01「人類の出現」
真新しい歴史の教科書、本編の最初に何が書いてあったか覚えていますか?
『新 もういちど読む 山川世界史』は「人類の出現」から始まります。
人類の出現
人類が他の動物と
もっとも大きくちがう点は,
道具を使って労働し,
生産活動をいとなむことである。
人類は両足で直立し,
自由になった手で道具を使って
自然に働きかけ,
長年月のあいだに
高度で複雑な文明をきずきあげた。
歴史の研究は,
この文明の発展のあとを,
おもに文字の記録によりながら
たどる学問であるが,
人類が記録を残すようになる以前には,
数百万年におよぶ
長い先史時代が続いた。
この文明の発展のあとを,
おもに文字の記録によりながら
たどる学問であるが,
人類が記録を残すようになる以前には,
数百万年におよぶ
長い先史時代が続いた。
最古の人類(猿人)が
はじめて出現したのは,
今から約700万年前のアフリカであった。
約240万年前には原人とよばれる
かなり進んだ人類があらわれ,
60万年前ころまでに
アジアやヨーロッパに広がった。
はじめて出現したのは,
今から約700万年前のアフリカであった。
約240万年前には原人とよばれる
かなり進んだ人類があらわれ,
60万年前ころまでに
アジアやヨーロッパに広がった。
この長期のあいだに,
寒冷な氷期と比較的温暖な間氷期とが
数回くりかえされ,
きわめてゆるやかではあったが,
人類の脳容積はしだいに大きくなり,
生活も着実に進歩した。
寒冷な氷期と比較的温暖な間氷期とが
数回くりかえされ,
きわめてゆるやかではあったが,
人類の脳容積はしだいに大きくなり,
生活も着実に進歩した。
この時期の人類は,
洞穴や岩かげに住み,
採集や狩猟によって生活し,
打製石器(旧石器)を使用した。
洞穴や岩かげに住み,
採集や狩猟によって生活し,
打製石器(旧石器)を使用した。
また長い経験をとおして,
動物の骨や角でつくった
骨角器や火の使用もおぼえ,
死者の埋葬などの
宗教的な風習もめばえてきた。
これらの人類は,
現在の人類(現生人類)と異なる種に属し,
化石人類と総称されている。
動物の骨や角でつくった
骨角器や火の使用もおぼえ,
死者の埋葬などの
宗教的な風習もめばえてきた。
これらの人類は,
現在の人類(現生人類)と異なる種に属し,
化石人類と総称されている。
現生人類(新人)は
約20万年前に出現した。
彼らは石刃や鏃などの
するどい石器をつくり,
投槍や弓矢を使用した。
骨角器も銛や釣針に利用され,
狩猟や漁労の獲物が増大した。
彼らが獲物の多いことをねがって
洞穴の壁などに描いた動物や狩猟の絵画は,
人類最古の芸術品でもある。
このように打製石器を使って採集・狩猟を
おこなった時期を旧石器時代とよぶ。
1万年前頃から気候が温暖にむかい,
海陸や動植物の分布が
現在に近い状態にかわってきた。
人類はこのあたらしい環境に
適応しようと努力し,
その結果磨製石器(新石器)の使用や
犬の家畜化がはじまり,
生活はさらに進歩した。
海陸や動植物の分布が
現在に近い状態にかわってきた。
人類はこのあたらしい環境に
適応しようと努力し,
その結果磨製石器(新石器)の使用や
犬の家畜化がはじまり,
生活はさらに進歩した。
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