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今、ビジネスパーソンに 「縄文」の「大人の学び」が必要な理由
日々忙しく働くビジネスパーソン。近年の環境では、組織からの要求がきつくなることはあっても、緩くなることは無いのではないでしょうか。そんな環境下では、当然、個々に求められる能力も高くなる傾向があると思います。しかし、自らの能力を磨くために必要な時間の捻出が厳しいのも事実。とはいえ、そんな厳しい環境でも、「学びたい」「学ぶ必要がある」と考えているビジネスパーソンも多いはず。
ヒストリストでは、そんなビジネスパーソンに向けて、「考える本」シリーズを通じて「大人の学び」を提案します。「考える本」を通じて、普段のビジネスとは少し違った脳を使って、新しい能(脳)力を開発して見ませんか?
わかりやすいコンテンツだけでいいのか?
現代のビジネスでは、わかりやすくスピーディなコミュニケーションが求められます。どんなに素晴らしい内容の提案でも、結論を端的にプレゼンしなければ思い通りの成果を得ることは難しいでしょう。
この傾向は、インターネット、書籍、TV番組など、様々な情報コンテンツ全般に言えることです。スマホやパソコンで「知りたいこと」検索すれば、10分でいくつかのサイトから総合的な情報を得られます。また、書店に行けば、入門書、ハウ・ツー書などから、わかりやすくまとめられた情報も得ることができます。
こういった情報の取り方は、ちょっとした興味や楽しみ、または社会人としての教養として知識を得るためには十分だと思います。ときには雑談のネタにして、知的なビジネスマンを演出することもできるでしょう。
でも、本当にこういった手段だけで知識を得ていて十分でしょうか?
知識を増やすことが「大人の学び」か?
わかりやすく加工された情報や、結論づけられた情報は、端的に結論を導くのが求めれる時には、有効な手段である場合もあると思います。
しかし、私たちが考える「大人の学び」は、このような単純な知識化ではありません。より物事を本質的に考え、自分なりに仮説や結論を導くことこそ、「大人の学び」だと考えます。
このような「大人の学び」のスタイルは、ビジネスマンの潜在的な成長に寄与するのではないでしょうか?
端的な結論を素早く導くのが「仕事脳」だとすれば、それとは違った脳のはたらかせ方をする「大人の学び」を通して、普段とは違う脳を鍛えることはビジネスにも役立つはずです。
自分なりにヒントを見つけ、それを手がかりに頭脳とハートで想像し、自分なりの考えを構築していく醍醐味が「大人の学び」にはあります。
どうすれば「大人の学び」を得られるのか
あえて、普段は手に取らないような分野の本(専門書)にチャレンジしてみてはどうでしょうか?
専門書こそ厳密なファクトが積み上げられ、そこから重厚な理論が展開されています。おもしろおかしくはないかもしれませんが、日本語がわかれば理解はできます。読み進めていくうちに、自分なりの仮説や結論を導くことができるでしょう。それは、限りなく楽しい学びの体験です。
そんな「大人の学び」を追体験できるコンテンツのひとつが専門書だと、私たちは考えています。
あなたなら縄文から何を学ぶか
環境の変化や自然災害を乗り越え、1万年以上にわたり安定した社会を循環・持続させてきた我々の祖先、縄文人。彼らの知恵は、きっと現代を生きる私たちのヒントにもなるはずです。
縄文人の息吹きに触れ、その暮らしや社会を自分の中で再構築していくーー
『縄文の列島文化』(2018年,山川出版社,岡村道雄著)中で、「縄文ユートピア論」を掲げ、三内丸山遺跡の発掘などにたずさわった縄文研究の第一人者・岡村道雄氏。岡村氏は本書の中で次のように述べています。
「原始的な縄文時代像は次々に改められ、私たちの祖先が高度な生活文化と精神文化をすでに縄文時代に築き上げ、日本文化の基層を形成していた事が次々に明らかになってきた。」
『縄文の列島文化』P.5,山川出版社
教科書などの知識から、多くの人が漠然と持つ縄文のイメージは、ひょっとしたら過去のものかもしれません。
『縄文の列島文化』には、読者自らが考え、新しい縄文像を構築するヒントがちりばめられています。
・日本列島人はいつどこからきたのか?
・天変地異、気候変動などが縄文文化に与えた影響
・宮古島の約七千年前からの漁労史・津波被害
・里山が育んだ縄文スピリット―――自然との共生、循環・再生・持続の哲学
・縄文里山とサケ漁の重要性―――「サケマス論争」
・列島各地の地域社会
・定住を支えた物流
・死に係る考古学
(目次より編集部抜粋)
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