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- 彼を知り、己をしれば、百戦して危うからず。
彼を知り、己をしれば、百戦して危うからず。
古代中国の戦略家 孫子
孫子は春秋戦国時代に兵法と説いた軍略家であるが、それはたんなる戦術論にとどまらず、深い人間洞察に裏打ちされた人生哲学でもある。自分の力だけを過信して突き進むのではなく、相手の勢力を冷静に分析したうえで、それに応じておのれの力を出していく。出る時は出る、退く時は退く、待つ時は待ち、迂回する時もある。相手の情勢に応じた自分の力の上手な使い方を心得よと読むこともできよう。ビジネスも相手に応じて対応することが必要である。客のニーズを知り、ライバルの戦略を知り、時流を知って、それに応じて己の才覚を働かせていくこととも読めよう。もういちど読む山川哲学 ことばと用語、59ページ、2015年、山川出版社
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