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- 私はあなたがたに超人を教える。人間とは乗り超えられるべきものである。
私はあなたがたに超人を教える。人間とは乗り超えられるべきものである。
ドイツの思想家 ニーチェ『ツァラツゥストラはかく語りき』
「神は死んだ」と説いたニーチェは、人間はみずからの意志にもとづいて生きるべきだと呼びかけた。我われは意志をもつ。なぜか? もし、同じことの繰り返しなら習慣や惰性にまかせればよく、意志をもつ必要はない。我われがあえて「~しよう」という意志をもつのは、新たな未来への試みであり、より高い自分への挑戦であり、過去の自己を乗り越えて成長するためである。ニーチェはそれを力への意志と呼んだ。そして、そのよりパワフルに生きようとする意志を原動力に、つねに過去の自己を乗り越えてより高く、より強く成長する人間の理想像を超人と呼んだ。超人とはおのれを超えること、人間は相手をしのぐ前に、まず、自己自身を超えなければならない。今までの自分にはできなかったからと言い訳をして、あきらめてはならない。その自己を超えてこそ、さまざまな困難を乗り越える道が開かれ、また、困難を乗り越える体験をとおして、今までの自分を乗り越えて成長できる。もういちど読む山川哲学 ことばと用語、23ページ、2015年、山川出版社
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