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去る者は追わず、来たる者はこばまず
古代中国の思想家 孟子『孟子』
他人の心は思うにまかせぬものである。その思いにまかせぬものを、自分の思う通りにさせようとするから、焦り、疲れ、ストレスを抱え込む。いつも好かれたい、賛同されたい、仲間の中心でいたい、そのような気持ちは誰にでもあるが、そのために他人に気をつかい、顔色をうかがい、右顧左眄して自分自身を疲れさせては何もならない。自分の人生ではないか。人に好かれるために生きているわけではない。まず、自分のやるべきことをやる、それを信じてついて来るものは迎え入れ、去る者は去るにまかせる。そんな「人様々よ」と割り切る覚悟も、前に進むためには必要である。もういちど読む山川哲学 ことばと用語、52ページ、2015年、山川出版社
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