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地球の美しさと神秘を感じとれた人は、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれたりすることはけっしてないでしょう。

アメリカ合衆国の海洋生物学者 レイチェル=カーソン 『センス=オブ=ワンダー』

レイチェル=カーソンは1962年に『沈黙の春』で、いちはやく農薬による環境汚染を警告した。そして、自然の美しさ、神秘に対する驚きの感覚、センス=オブ=ワンダーを取り戻すべきだと説いた。彼女は、もし100年に1回、一生に1回、星空が見えるなら、人びとはどんな驚異の感覚をもって夜空を見上げるだろうと語り、それが毎晩見られることに慣れっこになっている我われに、あらためて自然を素晴らしいものとして驚くワンダーの感覚をとりもどすことを呼びかけた。風が吹き渡る青い空、きらめく木々の緑、清冽な水の流れ、今日もワンダーな生命の星、地球の上で我われは生きている。

もういちど読む山川哲学 ことばと用語、85ページ、2015年、山川出版社

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