4コマで「石油」

最近では、環境問題などの観点から様々な議論がされることも多い「石油」。ご存知の通り、石油は電気を発電するためのエネルギー源の1つとしても利用され、また、あらゆる製品にも利用されています。そんな石油はいつ頃からつかわれはじめたのでしょうか?そして、いつから人類のエネルギー源として主力になっていったのでしょうか?4コマで振り返ります。

4コマで「石油」

スライド3.jpg

スライド4.jpg

スライド5.jpg

スライド6.jpg

石油

石油の使用は紀元前3000年までさかのぼれるといわれているが,当初はアスファルト,灯火,炊事などに使用されるだけであった。エネルギーとしての大量生産は,19世紀のアメリカで油井の掘削技術が開発されて以降である。20世紀になると,自動車や船舶,航空機などへの利用が激増し,エネルギーの中心が石炭から石油に移行した(流体革命)。石油価格は当初,メジャーズといわれる欧米系企業が支配したが,それからの脱却をめざして1960年に石油輸出国機構(OPEC)が結成される。第4次中東戦争に際し,アラブ産油国が発動した石油戦略は世界中で石油危機を招いた。しかし,その後石油は市場商品化し,OPECの影響力にも陰りがみえている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版),2004年,山川出版社)

石油危機

オイルショックともいう。〔第1次〕1973年10月,第4次中東戦争を契機としてアラブ産油国がとったイスラエル寄りの国々への石油禁輸という政治的戦略と石油輸出国機構(OPEC)による原油価格の大幅引上げとによってもたらされた世界経済の混乱。石油輸入国の西側先進諸国は,石油の対外依存に由来する経済的脆弱性を安全保障上の問題として認識するようになった。〔第2次〕1979年,大産油国であるイランに革命が起き,石油の供給不安と価格の高騰をもたらした。80年代初頭には,石油価格は史上最高となり,世界経済は再び混乱した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版),2004年,山川出版社)

OPEC(石油輸出国機構)

OPEC(Organization of Petroleum Exporting Countries) 石油輸出国によって構成される生産,価格に関する国際カルテル組織。国際石油資本の一方的な価格引下げによる石油収入減少を回避しようと,1960年6月にイラン,イラク,サウジアラビア,クウェート,ベネズエラの5カ国によって設立された。その後,カタル,インドネシア,リビア,アラブ首長国連邦,アルジェリア,ナイジェリアの6カ国が加盟し,11カ国で構成されている。本部はオーストリアのウィーンにある。70年代の石油危機によって資源ナショナリズムの高揚に寄与したものの,次第に内部対立が激しくなり,また非OPEC諸国の生産が増加したことなどから,その影響力は小さくなっている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版),2004年,山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう

編集部おすすめ記事