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有栖川宮(ありすがわのみや)

高松宮と称した後陽成(ごようぜい)天皇の第7皇子好仁(よしひと)親王を祖とする宮家。世襲親王家の一つ。2代は後水尾(ごみずのお)天皇の皇子良仁(ながひと)親王で花町宮と称したが,皇統を継いで後西(ごさい)天皇となったため中絶。のち後西天皇の第2皇子幸仁(ゆきひと)親王が3代を継承して,1672年(寛文12)有栖川宮と改称。4代正仁(ただひと)親王には後嗣がなく,霊元天皇の皇子職仁(よりひと)親王が相続,10代威仁(たけひと)親王のとき王子栽仁(たねひと)王が早世したため断絶。ただし大正天皇は威仁親王の死去に先立ち,特旨をもって第3皇子宣仁(のぶひと)親王に高松宮を与え,当宮家の祭祀をうけつがせた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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