1. 用語
  2. 日本史 -あ-
  3. 有島武郎(ありしまたけお)

有島武郎(ありしまたけお)

生没 1878.3.4~1923.6.9 大正期の小説家。東京都出身。札幌農学校卒。その後ハーバード大学などの大学院に学び,ヨーロッパ巡歴をへて帰国。母校の英語教師を1915年(大正4)まで務め,以後作家活動に専念した。白樺派に属し,幅広い教養と知性にもとづいて,キリスト教的な倫理と人間の本能や個性の相克を主題とする作品を発表。晩年は社会主義に共鳴し,北海道にあった農場を小作人へ解放したりしたが,最晩年は虚無的となり,人妻の婦人記者波多野秋子と軽井沢で心中。代表作「宣言」「カインの末裔」「迷路」「生れ出づる悩み」「或る女」「惜みなく愛は奪ふ」「宣言一つ」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう