新しき村(あたらしきむら)
武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)が試みた理想主義の実践運動。1918年(大正7)機関誌「新しき村」を創刊した実篤は,同年,兄弟主義を掲げた共働共生の理想村「新しき村」を宮崎県児湯郡木城村(現,木城町)に開き,大正末期までみずから仕事と生活の根拠地とした。有島武郎の農場解放と並ぶ,「白樺」派の理想主義の実践の一つ。ダム建設によりほぼ水没のため,39年(昭和14)埼玉県入間郡毛呂山町に東の村を建設した。以後,曲折をへて現在に至る。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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