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赤松則村(あかまつのりむら)

生没 1277~1350.1.11 鎌倉後期~南北朝期の武将。播磨国佐用(さよ)荘地頭茂則の子。次郎。法名円心(えんしん)。同荘の代官で六波羅探題被官小串氏のもとにあった。元弘の乱に際し,護良(もりよし)親王の令旨(りょうじ)をうけて同荘内の苔縄(こけなわ)城で挙兵。播磨国人を集めて東上,足利尊氏らとともに六波羅を攻め落とした。建武政権によって播磨国守護職を与えられたが,まもなく没収,恩賞は佐用荘の安堵に限られた。そのため,尊氏が建武政権に離反するとただちに呼応,尊氏が九州にのがれた際,追走する新田義貞軍を佐用荘内の白旗城で支えるなど,室町幕府の成立に大いに貢献。初代の播磨国守護に任じられ,同氏の守護大名としての発展の基礎を築いた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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