会津農書(あいづのうしょ)
陸奥国会津郡幕内村の肝煎(きもいり)佐瀬与次右衛門が,1684年(貞享元)に著した農書。3巻。東北の寒冷降雪地帯を代表する農書。水田作,畑作,農家の屋敷構え,農家生活などについてのべ,田畑の土壌観察と分類にもとづき,会津地域に限定した農業技術を主張。与次右衛門は後年に「会津農書附録」「会津歌農書」を著して3部作とし,養子林右衛門が「会津農書」の畑作技術を深めるために「幕内農業記」を完成させた。「日本農書全集」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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