永田事件とも。1935年(昭和10)8月12日,陸軍省軍務局長永田鉄山少将が陸軍中佐相沢三郎に局長室で斬殺された事件。永田は数年後の陸軍の実質的指導者・権力者,統制派の中心人物と目されていた。真崎甚三郎教育総監の更迭に刺激された皇道派の相沢に斬られたもので,現役陸軍将校の上官殺害という陸軍史上の大不祥事。事件は日本政治の分岐点となり,2・26事件の原因の一つとなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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