陳状(ちんじょう)
支状(ささえじょう)とも。中世の裁判関係の文書の一つ。被告が,訴状(そじょう)の内容に対する自己の主張を記して裁判所に提出した文書。「何某謹陳申」「何某謹弁申」「何某支言上」などの書出しで「陳申如件」「弁申如件」「支言上如件」といった書止めをもつ。原告(訴人(そにん))と被告(論人(ろんにん))は裁判所を介し2回,3回と文書による応酬を行うことがあり,それらは重訴状(二問状・三問状)および重陳状(二答状・三答状)とよばれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう