「宋書」倭国伝に記される倭の五王の1人。5世紀前半頃の王。讃(さん)の弟で,讃の死後に王となった。「梁書」には彌(み)と記される。438年,倭隋(わずい)らを中国南朝の宋に派遣して安東大将軍を自称したが,太祖文帝は安東将軍号を与えた。反正(はんぜい)天皇の名,瑞歯別(みずはわけ)の「ミツ」を漢訳したとする説が有力だが,仁徳(にんとく)天皇や履中天皇にあてる説もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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