食料などを保存するための土坑。縄文時代は住居の外に,直径・深さともに1m内外の土坑を掘り貯蔵穴とした。集落内の一定の場所に設けられ,内部からドングリ・クルミ・クリなどが発見される。弥生時代でも西日本では,住居の外に袋状土坑が掘られ,貯蔵穴として利用した。近畿地方から東日本の弥生・古墳時代には,住居の一隅に径・深さともに50cm程度の土坑を掘り貯蔵穴とした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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