千代女(ちよじょ)
生没 1703~75.9.8 加賀千代とも。江戸中期の俳人。加賀国松任の表具屋福増屋の女。結婚について諸説あるが,不嫁説が有力。1753年(宝暦3)頃剃髪,素園と号す。19年(享保4)支考の来訪をはじめ,廬元坊(ろげんぼう)・涼袋・白雄(しらお)らが訪問。みずからは25~26年頃伊勢に赴き,乙由(おつゆう)を訪問。支考・麦林一派の影響下にあったが,句は諸国諸派の俳人の撰集に入集する。句集は既白編「千代尼句集」(1763),「松の声」(1771)。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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