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町役人(ちょうやくにん)

近世都市の個別町の役人。京都・大坂では町年寄,久保田(秋田藩)では町代,仙台では検断というように個々の都市によって名称は異なる。いずれも町の事務を行い町を代表するが,都市や個別町によって世襲であったり,短期の任期での交代制であったりする。京都・大坂の町年寄は1町に1人ずつで任期も長くて3年程度,久保田の町代は同じく短期ながら1町に2人ずつだが,仙台の検断は世襲である。この差異はそれぞれの町の成立事情やそれにもとづく自治的性格の差に由来すると考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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