古く中国で臣下が天子に謁見し,天子が政治を決裁する場所をいう。日本史では天皇と貴族からなる中央政権をさす。廷は群臣が朝参し天子に謁見するための広い庭を意味する字で,庭に通じる。したがって本来,朝廷は朝庭と同義だが,7世紀から律令時代にかけての史料中にみえる「朝庭」の語は,具体的には宮の朝堂に面した庭そのものをさすことが多く,朝廷とは若干語義が異なる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう
この記事が気に入ったらいいね!しよう