朝鮮民主主義人民共和国(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく)
朝鮮半島北部に位置する社会主義国家。朝鮮の38度線以北は日本降伏後ソ連の占領下におかれ,ソ連から帰国した金日成(きんにっせい)らが中心となって臨時人民委員会が組織された。1946年以後農地改革・産業国有化を実行し,48年南朝鮮の大韓民国の樹立に対抗して人民共和国の成立を宣言した。朝鮮戦争で徹底的に破壊されたが,自力更生路線を推進し,58~59年には土地共有化を完成した。60年代の終りからチュチェ(主体)思想を唱導して社会主義憲法を制定。89年の東欧での社会主義国家の消滅,また金日成の死後も金正日さらに金正恩を中心に独自の社会主義路線を保持している。首都ピョンヤン(平壌)。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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