朝鮮独立運動(ちょうせんどくりつうんどう)
朝鮮を外国支配から解放し自主・独立の実現をめざす運動。19世紀後半から始まるが,1894年の甲午(こうご)農民戦争,日清戦争後の独立協会運動,義兵運動,日露戦争後の愛国啓蒙運動などが先駆的。1910年の韓国併合後では,19年の3・1運動が画期的なものであった。その後亡命朝鮮人が上海の大韓民国臨時政府で運動を継続したが,武力闘争の色彩が強まる一方で,左右の対立が激化。26年に新幹会の統一戦線運動もみられたが,治安維持法の施行で弾圧はきびしさを増した。その後さまざまな運動が内外で展開され,日本の第2次大戦敗戦で解放を迎える。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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