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朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)

1950年6月から53年7月にかけて朝鮮半島を舞台に,国連軍と北朝鮮・中国軍との間で戦われた戦争。日本の第2次大戦敗戦後,アメリカに占領された北緯38度線以南の地域には48年8月に大韓民国(韓国)が成立,ソ連に占領された38度線以北の地域には48年9月に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が成立していた。北朝鮮は全半島の武力統一をはかって50年6月25日開戦。6月28日韓国の首都ソウル陥落。アメリカは国連軍を組織して同年9月15日仁川上陸,9月26日ソウル奪回に成功した。アメリカが38度線突破を企図して10月19日北朝鮮の首都平壌を陥落させると,中国人民義勇軍が参戦して国連軍を再び押しもどした。膠着状態の戦局になお積極方針で臨もうとしていた国連軍司令官マッカーサーは51年4月トルーマン大統領に解任され,代わって就任したリッジウェイのもとで53年7月休戦協定が調印された。戦争発生以来米軍による朝鮮戦争特需,警察予備隊創設,レッドパージなど日本国内の政治にも重要な影響を与えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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