朝鮮銀行(ちょうせんぎんこう)
日本統治下の朝鮮に1911年(明治44)に設立された植民地中央銀行。朝鮮の開国直後の1878年,第一銀行は釜山(プサン)に進出し,以後朝鮮における最有力な日系金融機関としての地歩を固めていった。朝鮮が日本の「保護国」とされた1905年,第一銀行朝鮮支店は中央銀行の地位を付与され,09年に韓国銀行に改編,韓国併合後に朝鮮銀行と改称した。銀行券発行,総督府財政との連携,朝鮮内金融機関の統合・調整などの中央銀行業務に加えて,普通銀行業務を兼営し,日本の中国侵略政策に密着して営業基盤を満州から華北へと拡張していった。第2次大戦後閉鎖されたが,韓国では50年設立の韓国銀行が継承。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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