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張鼓峰事件(ちょうこほうじけん)

日中戦争中,ソ満国境で発生した日ソ両軍の衝突事件。付近の国境線について日ソの主張は長年対立していたが,1938年(昭和13)7月11日,ソ連が国境守備隊の増強に着手すると,日本の第19師団はソ連軍の抗戦意思偵察を意図して,29日大本営の武力行使停止命令に従わずに攻撃を開始,31日張鼓峰を占領した。日本軍はソ連軍の反攻で苦戦したが,双方が迅速な外交交渉による解決をはかり,8月10日に停戦協定成立,11日に撤退した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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