中国残留日本人孤児(ちゅうごくざんりゅうにほんじんこじ)
第2次大戦終了直後の中国東北部で,肉親と離別し中国人に養育された大戦終了当時12歳までの日本人をいう。1972年(昭和47)に日中国交が正常化されて,厚生省は75年から孤児の公開調査,81年からは孤児を日本に招く方式での身元調査を開始した。82年厚相の私的諮問機関として中国残留孤児問題懇談会が発足。調査は87年3月の第15次第2班(吉林省・遼寧省)来日まで続けられた。同年11月第1回補充調査で肉親探しが再開され,2015年3月までに永住帰国者2555人,一時帰国者5939人となっている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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