中間(ちゅうげん)
平安時代以降,公家・武家・寺家などに仕えた従者。侍(殿原)と小者(こもの)の中間に位置し主人の弓・箭・剣などをもって供した。江戸時代には仲間とも書き,武家奉公人の一種別で,足軽の下で小者の上。戦時には兵糧・武器の運搬,平時には主人の供廻や諸役所の雑務に従事。農村や城下町から短年季の奉公人として雇用される場合が多く,江戸では人宿(ひとやど)などから供給された。中間頭のもと数組に編成され,藩邸内では中間部屋などの大部屋で集団生活した。また幕府の中間は役高15俵1人扶持,譜代席で540~560人ほどおり,大・中・小の3組に編成されていた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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