寺伝では如意輪観音像と伝えるが,この期の半跏思惟像は弥勒菩薩である可能性がある。材は8世紀半ば以前の木彫像の通例である樟(くすのき)を用いるが,特異な木寄せがみられる。現在表面は黒漆であるが,本来は彩色像。造像年代は7世紀後半と考えられる。像高87.0cm。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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