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着裳(ちゃくも)

裳着(もぎ)とも,中国風に初笄(はつこうがい)とも。公家の女子が成人したのを祝ってはじめて裳を着す儀式。通過儀礼の一つで,男子の元服に相当。12~14歳頃に行うのがふつうで,これによって結婚の資格を得たとみなされた。儀式は吉日を選んで夜間に行われる例であった。腰結(こしゆい)・結髻(けっけい)・理髪などの役があって,髪上げをして,裳を着せ,腰ひもを結ぶ。平安時代の着裳の儀式には屏風絵などが調進され,和歌が詠まれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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