1. 用語
  2. 日本史 -ち-
  3. 知藩事(ちはんじ)

知藩事(ちはんじ)

明治初期の地方長官の職名。1869年(明治2)6月17日の版籍奉還後,明治政府は旧封地の藩主を知藩事に任命し,従来どおり藩内の行政や藩兵の管理を行わせた。しかし政府任命の行政官となったことにともなって,同月25日の改革によって家禄が封地実収石高の10分の1と定められ,重職の進退には奏請が必要とされた。廃藩置県とともに廃止され,旧藩主らは東京貫属を命じられた。藩名を冠するときは藩知事とよぶ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう