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秩禄公債(ちつろくこうさい)

明治初年に家禄・賞典禄奉還者に交付した国債。1874年(明治7)制定の家禄引換公債証書発行条例にもとづく。年利8%,償還期限9年。73年に家禄税とともに家禄奉還制度が実施され,奉還希望者に対し授産資金として永世禄は6年分,終身禄は4年分,年限禄は年限に応じ1.5~4年分の禄高を石代相場で換算し,約半分を秩禄公債で支給した。74年から公債発行を開始したが,75年に奉還制度廃止のため,翌年発行を停止。3年間に約14万人に対して額面1656万円の公債を交付し,84年までに償還を終了。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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