1. 用語
  2. 日本史 -ち-
  3. 知事(ちじ)

知事(ちじ)

各府県の行政長官の官職名。地方長官の呼称は1886年(明治19)までに3回変わる。68年から始まった府藩県の三治制時代では,直轄地の府県に知府事と知県事をおいた。69年版籍奉還ののち,旧藩主を知藩事に任命,廃藩置県後の府県では府は知事(または権知事),県は令(れい)(または権令)を長官とした。86年の地方官官制の制定にともなって,県令を廃止し府県ともに長官の呼称は知事とした。第2次大戦後の地方自治法でも,都道府県の長官を知事に統一した。戦前の知事は内務省の任命制度であったが,戦後は公選制度がとられるようになった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう