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知事(ちじ)

主事・執事・悦衆とも。諸僧の雑事や寺院の庶務を行う役職の僧。寺務をとる者の意。禅宗寺院では知事制度が発達し六知事のかたちで整備され,おもに衆僧の修行面を担当する六頭首(ろくちょうしゅ)とともに住持を補佐した。六知事とは,都寺(つうす)(事務統轄)・監寺(かんす)(都寺につぐ統轄者)・副寺(ふうす)(会計・財政)・維那(いな)(衆僧の世話)・典座(てんぞ)(衆僧の食事係)・直歳(しっすい)(営繕耕作など)の六つをさす。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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