筑豊炭田(ちくほうたんでん)
福岡県遠賀(おんが)・鞍手(くらて)・嘉穂・田川各郡にわたる日本最大の炭田。遠賀川流域に位置し,南北40km,東西24km。開発は江戸前期の貞享年間(1684~88)といわれ,明治前期に小炭鉱が乱立した。1900年(明治33)頃には三井・三菱・古河・住友などの中央資本と,貝島,安川・松本,麻生などの地場有力資本とが支配的地位を確立,国内出炭の過半を占めた。60年代のエネルギー革命で閉山があいつぎ,深刻な産炭地問題をひきおこした。最後の閉山は77年(昭和52)2月の貝島炭鉱。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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