知行充行状(ちぎょうあてがいじょう)
主君が家臣に対して所領を与える際に作られる文書。室町時代の守護発給文書としてとくに多く作られ,守護が自署した判物(はんもつ)を用いる場合と,下文(くだしぶみ)の様式をとる場合がある。戦国大名は家臣団維持の中核として多量に発給したが,大名によって様式は大きく異なる。江戸時代には,将軍から10万石以上の大名へは判物,それ以下の大名へは朱印状(領知朱印状)で発給された。なお諸藩では判物で発給するのが一般的である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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