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円墳(えんぷん)

墳丘の平面形が円形をなす古墳。頂部の平坦面は,新しくなるに従いせまくなる。古墳時代の全時期を通じてみられるが,後期には多数の円墳が築造され,群集墳を構成した。前方後円墳と比較すると一般に規模は小さく,径50mをこえる例は少ない。前・中期には各地域の中小豪族層に一般的な墳形であったが,後期には集落の家父長層も円墳を築くようになったことが,爆発的増加の原因と考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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