円覚寺(えんかくじ)
琉球最大の官寺。首里城の北側に近接する。臨済宗,山号は天徳山。開山住持は京都南禅寺の芥隠(かいいん)禅師。1494年先王尚円(しょうえん)の祭祀のため創建され,以後第二尚氏王朝の宗廟となる。先王祭祀は仏式を基本とした。歴代の住持には五山僧の檀渓全叢(だんけいぜんそう)などがおり,近世初頭には菊隠(きくいん)が名僧として知られる。知行高には変遷があるが,1695年以降は100石であった。主要な建物として竜淵殿・仏殿・獅子窟・御照堂などがあったが,第2次大戦の沖縄戦で破壊された。旧址は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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