恵林寺(えりんじ)
山梨県甲州市塩山にある臨済宗妙心寺派の寺。乾徳山と号す。1330年(元徳2)二階堂貞藤が夢窓疎石(むそうそせき)を開山として建立。後住に絶海中津(ぜっかいちゅうしん)ら名僧があいついだため,甲斐臨済宗の中心として発展した。1564年(永禄7)には,武田信玄が快川紹喜(かいせんしょうき)を招いて菩提寺としている。武田氏滅亡時には,織田軍の攻撃によって快川ら100余人の僧が山門楼上で焼死。のち徳川家康により復興された。安土桃山時代の四脚門は重文。「恵林寺領検地日記」をはじめ,多数の文書を所蔵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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