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江戸町会所(えどまちかいしょ)

寛政の改革によって江戸市中に設置された社倉とその運営機関。1792年(寛政4)向柳原馬場・的場跡地に設立。同時に市中地主層からの七分積金で購入した囲籾(かこいもみ)を貯蔵する籾蔵(もみぐら)も同所に建設された。籾蔵は後年,深川橋富町・神田筋違橋・霊岸島・小菅(こすげ)にも増設された。任命された勘定所御用達10人に積金や幕府からの差加金(さしくわえきん)が預けられ,囲籾購入・窮民救済・低利貸付などの運営が委託された。事務は御用達が選任した年番名主・座人が担当。幕府の勘定方,町方の与力・同心が町会所掛として派遣され,運営を監督した。1872年(明治5)東京府の営繕会議所の設立にともない廃止された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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