北海道函館市恵山町にある,続縄文文化恵山式土器の標式遺跡。海に面した海岸段丘上に広がる。数回の調査が行われ,海水産の貝塚と土壙墓を検出。遺構窪地内に堆積したと考えられる貝層は厚さ80cmほど。土壙墓は複数の土器に配石をともなう例があり,一部の墓壙は再葬墓の可能性がある。アシカ・クジラなどの海獣や魚の骨などがあり,離頭銛(りとうもり)・銛・釣針・結合釣針などの漁労具が出土する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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