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衛禁律(えごんりつ)

大宝・養老律の編目の一つ。宮城の警衛や行幸での警固,および地方におかれた関の管理に関する法令を集める。写本や逸文によって20余条の条文が知られるが,とくに守護を担当する者や禁を犯した者への罪刑を詳細に列挙する。唐の衛禁律を原型にしていることは疑いないが,日本の実情にあわせた字句の改変がみられ,条文にも異同のあったことが知られる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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