永保寺(えいほうじ)
虎渓(こけい)寺・古渓寺・巨景山とも。岐阜県多治見市虎渓山町にある臨済宗南禅寺派の寺。虎渓山と号す。1313年(正和2)に夢窓疎石(むそうそせき)が法弟元翁本元(げんおうほんげん)をともない長瀬山に庵を結んだことに始まるという。山の境地が中国廬山の虎渓に似ていることから虎渓山と名づけられた。39年(暦応2・延元4)3月に勅願寺となる。観音堂前の庭園は国名勝。観音堂・開山堂(国宝),「千手観音像」(重文)などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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