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永源寺(えいげんじ)

山上寺とも。滋賀県東近江市永源寺にある臨済宗永源寺派の本山。はじめ飯高山,のち瑞石山と号す。開山は寂室元光(じゃくしつげんこう)(円応禅師・正灯国師)。1361年(康安元・正平16)に六角氏頼(法名崇永)が開創。修行僧が多く集まり,83年(永徳3・弘和3)に足利将軍家の祈願所となる。応仁・文明の乱の時期には戦火をさけて京都五山の名僧が滞在した。1564年(永禄7)5月には一山が焼失し,織田信長が六角氏を滅ぼしたために庇護者を失い衰退したが,1643年(寛永20)に住持となった一糸文守(いっしもんじゅ)が彦根藩主井伊氏の後援をうけて復興。塑造寂室和尚座像・「約翁徳倹像」(ともに重文)などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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