1898年(明治31)4月,日清両国間に取り交わされた交換公文。日清戦争後の清国における列国の租借地獲得競争に直面した日本は,新領土台湾の安全を確保しつつ大陸への地歩を固めるため,清国に対し福建省内の各地の不割譲を求めた。これに対し清国も福建省内および沿岸一帯を,いずれの国にも譲与または貸与しないと回答し,福建省を日本の勢力範囲と認めたもの。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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