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播磨国風土記(はりまのくにふどき)

諸国風土記の一つ。成立は風土記撰進の官命がでた713年(和銅6)の直後と考えられる。地名起源の説明では現存風土記中で最も詳しく,文体も和文調が強い。地名起源説話には天日槍(あめのひぼこ)命や品太(ほむだ)天皇(応神天皇)など記紀神話にみられる神や人物のほか,伊和大神(いわのおおかみ)など本書のみに登場する独自の神々も活躍。現存諸本は平安後期に書写した三条西家旧蔵本(天理図書館蔵,国宝)を祖本とするが,未整備の部分が多く,巻首と明石郡,賀古郡の一部が欠け,赤穂郡の記事もない(赤穂郡は風土記成立当時は未成立か)。「日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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