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広小路(ひろこうじ)

近世都市における幅の広い道路空間。設置の目的は防火帯としての火除地であることが多かったが,仮設の店舗をおくことが許可されることにより,盛場が営まれる空間となった。小間物商・蜜柑問屋・年末の松飾商人などの床見世(とこみせ)ばかりでなく,大道芸や芝居・軽業・土弓(どきゅう)の小屋,あるいは楊弓場(ようきゅうば)・水茶屋などが立ち並んだ。武家地と町人地の間に設定された名古屋の広小路,江戸では両国・江戸橋・上野・外神田・浅草・本郷などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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