ビルマ

インドシナ半島北西端に位置する東南アジアの国家。漢字表記は緬甸。ビルマ人が総人口の7割を占める多民族国家。11世紀頃パガン朝による統一国家がうまれ,以後タウングー朝,コンバウン朝など仏教王国が継起した。1824~85年,3度の対英戦争に敗れてイギリス植民地となったが,第2次大戦中は日本の占領下におかれた。第2次大戦後期,日本軍と英軍の戦場と化し,日本軍はインパール作戦で多くの犠牲者を出し,同時に抗日独立運動がおこった。日本敗戦後の1948年ビルマ連邦共和国として独立。日本とは54年(昭和29)日本・ビルマ平和条約,賠償協定に調印して国交が正常化した。97年にASEANに加盟。首都は2006年までにネーピードーに移転。国名は1974年にビルマ連邦社会主義共和国,88年にビルマ連邦,89年にミャンマー連邦,2011年にミャンマー連邦共和国と変更された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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