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平戸(ひらど)

長崎県北部に位置し,平戸島・度(たく)島からなる。古代から海上交通の要地で,遣唐使は庇良(ひら)島(平戸島)を寄港地として利用。中世には松浦(まつら)党の諸氏が勢力をふるい,16世紀の倭寇の拠点ともなった。1550年(天文19)ザビエルが布教を行い,近世の禁教令以後も多くの信者が潜伏キリシタンとなった。松浦氏平戸藩の城下町で,近世初期にはオランダ貿易の窓口。1955年(昭和30)6村を合併し市制施行。77年平戸大橋が開通し,対岸の田平町と陸上交通で結ばれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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